94歳の利用者さん宅へお伺いし、訪問看護を提供しています。訪問時通る度に、庭の池に咲く「睡蓮(スイレン)」の花に、涼(りょう)を感じさせていただいています。
睡蓮は、世界中の熱帯から温帯の広い範囲に分布する植物で、深い切り込みが1本入った円形の葉と、水面に浮かぶ花が特徴です。水位が安定している池や沼で育つ水生の宿根草で、様々な花色を持っています。
睡蓮は、朝に咲いた花が夕方には眠るように閉じてしまいます。この様子と、放射状に広がる花姿から、古代エジプトでは太陽のシンボルとされており、装飾のモチーフや神話などに睡蓮はよく登場します。
学名の「Nymphaea(ニンファエア)」は、ギリシア神話に登場する水の精「nymph(ニンフ)」に由来するとされています。ニンフは、英雄ヘラクレスに捨てられ、ナイル川に身を投じて睡蓮になったとされている妖精のことです。この伝説とは別に、睡蓮は水辺に咲くことから、花を摘み取ろうとすると魔物によって水中に引きずり込まれるという伝説がドイツなどヨーロッパ各地にあります。
また、和名の「睡蓮」は、夕方になると眠る(睡る)ように花を閉じることにちなんで名付けられました。
花言葉の「信仰」は神聖な花であることにちなむとされています。「清純な心」という花言葉は、野生の睡蓮の多くが白い花を咲かせることに由来しています。
私たちは、睡蓮の花言葉にあるように、「清純な心」で病院理念である『心ある医療』を実践しています。
訪問看護ステーション野の花 所長 丸山節子
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