日本は今や世界一の長寿国であり、2025年には団塊の世代が後期高齢者となる超高齢社会の到来を控えています。そのなかで、高齢者の方が単身あるいは夫婦二人のみで暮らす世帯が増加しており、在宅での看護・介護の支援は重要な問題です。たとえ高齢であっても、また何らかの障害や病気を持たれていても、その人がその人らしく、住み慣れた地域で生き生きと暮らしてゆける社会を実現することが望まれます。そのような思いを実現すべく、済生会奈良病院では平成21年に訪問看護部を設け、その活動をさらに充実するため、平成26年に訪問看護ステーションを開設しました。関連医療機関とも密に連携しながら、魅力ある訪問看護、訪問リハビリテーションの実践と地域社会への貢献を使命として活動しています。
私たちは、訪問看護ステーションの活動を通して訪問看護が地域社会に浸透し、多くの方にその役割について理解を深めて頂き、そして安全で安心な在宅生活を送って頂きたいと願っています。
これからも地域の皆様に愛され、必要とされるよう、職員一同努力を続けます。
今後とも一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
済生会奈良病院 訪問看護ステーション「野の花」は往診診療から始まり、
平成26(2014)年7月から訪問看護ステーション 野の花 として独立し事業を開始しました。令和3(2021)年今年で7年目を迎えました。
最近、「病気や障がいがあっても、住み慣れた家で暮らしたい」「人生の最期を自宅で迎えたい」と望まれる方が増えています。「家族だけで介護や医療的ケアができるだろうか」「一人暮らしだけど大丈夫?」などの不安に対しても、関連職種と協力し、利用者さん一人ひとりが「自分らしく暮らす」ために必要なサービスを提供することが役割の一つであると考えています。私たちは、病院理念『心ある医療』を実践し、地域の医療・福祉に貢献する を念頭に、地域の皆様に役に立ち、喜んで頂ける訪問看護サービスを提供して参ります。ご気軽に、ご相談くだされば幸いです。
【訪問看護ご案内】
訪問看護は、利用者さんの自宅や老人ホームなどを訪問して療養生活や介護生活を支援するサービスの一つです。専任の看護師や理学療法士などの医療従事者が定期的に自宅を訪問し、病状や療養生活を見守り、適切な判断に基づいたケアやアドバイス、点滴やリハビリテーションといった医療処置を含めた利用者さんに応じた生活援助を行います。「在宅介護したいので、胃ろうチューブを管理してほしい」「入院期間はできるだけ短くして、自宅で療養したい」「高齢で通院が難しいから、自宅でリハビリを受けたい」など、人それぞれの事情や病状に合わせた暮らしが、訪問看護によって可能になります。
済生会奈良病院と連携をとり、がん専門看護師・皮膚排泄創傷ケア認定看護師・がん化学療法認定看護師、その他専門分野で学んだ学会認定資格を有する医療従事者が、私たちと共に、医療やケアを提供することもあります。
また、「かかりつけ医」や「関連部署」と連携をとり、「自分らしく暮らす」ために、快適な療養生活が送れるよう支援させていただきます。
※訪問看護ステーション「野の花」は、24時間緊急連絡体制をとっています。ご契約いただいた利用者さんに対して24時間相談に応じ、必要時間訪問させていただきます。また、「かかりつけ医」の判断で入院が必要な場合は、済生会奈良病院と連携をとり入院へと繋ぎます。
【病状観察】
【日常生活の看護】
【医者の指示による医療処置】
【在宅終末期看護】
【リハビリテーション】
【ご家族や介護者への相談・指導】
<カンファレンスの様子>
利用者様の看護について、熱く語りあっています
訪問看護ステーション野の花 では、訪問看護専用電子カルテを使用しています。お住まいへお伺いするときにはタブレットを携帯し、多職種との繋がりを継続し、計画的に適切な看護を行うために、直ぐに何処ででも手軽に情報を確認できます。野の花では「相棒」のような存在です。
訪問行く前、帰ってきた後、利用者様のお住まいで、どうすれば自分らしく暮らしてもらえるか、どうすれば安心で安全な医療を提供できるかなど、看護師や理学療法士、作業療法士間で意見交換を行っています。利用者さんに「野の花にきてもらって良かった」と思ってもらえる看護とリハビリテーションを提供したいと、私たちはいつも考えています。当訪問看護ステーションは、新しい人材を募集しています。経験がない方でも大丈夫です。知識・技術は当院看護部教育委員会の協力のもと習得できます。
<昼休憩の様子>
感染対策を図りながら、ランチしています
【訪問看護師を募集しています】
①残業は殆どありません、実働7時間です
②有休は、ほぼ100%取得できています
③長期休暇取得可
④フレックス勤務を導入しています
⑤急な休みにも、お互い様精神で、スタッフが協力しあい対応できる
体制づくりをしています
⑥病院勤務を希望する場合には、勤務移動も可能です
⑦感染対策のため防護用具は整っており、訓練の場を設けています
【専門職者として学びを大切にしています】
①訪問看護認定看護師が在籍し、一緒に働きながらサポートします
②院内看護教育研修に参加し学ぶ機会を設け、キャリアアップのための研修制度があります
③訪問看護実習指導者研修を受講した看護師が資格を取得し、看護学生の実習指導に携わっています。
④済生会奈良病院には、がん専門看護師、緩和認定看護師、皮膚排泄創傷ケア認定看護師、がん化学療法認定看護師、その他学会認定を受けた看護師が多数在籍しており、連携を図りながら「野の花看護」を提供しています
私たちは、「良く学び よく遊び」の精神で、野の花看護とリハビリテーションを提供しています。
一緒に「野の花看護」「野の花リハビリテーション」を提供しませんか?職員一同、心よりお待ちしています
【済生会の紋章「なでしこ」について】
初代総裁伏見宮貞愛親王下は、創立当時、済生会の事業においてのお心を次のような「撫子の歌」としてお詠みになりました。それにちなんで、いつの世にもその趣旨を忘れないようにと、撫子の花に露をあしらったものが、1912年(大正元年)から済生会の紋章となっています。
露にふす 末野の小草 いかにぞと あさ夕かかる わがこころかな
【お問い合わせ・申し込み】
済生会奈良病院訪問看護ステーション野の花
Tel0742-34-9700
Fax0742-34-9701
お問い合わせ時間
月曜日〜金曜日 9:00〜17:00 第1・3土曜日 9:00〜12:30
所在地
630-8145
奈良市八条4丁目643番地