今日も訪問に行く~金木犀と銀木犀、秋の香りに導かれて~
院内ブログ
慌ただしく過ぎていく日々の中でも、ふとした瞬間に季節の移ろいを感じることがあります。
ある日の訪問先へ向かう道すがら、ふいに鼻先をくすぐる甘くやさしい香りに足を止めました。
どこからともなく漂ってくるその香りは、まるで秋の風に乗って届いた贈り物のよう。
見上げると、そこには満開の金木犀が静かに咲き誇っていました
やわらかなオレンジ色の小さな花が、緑の葉の間からこぼれるように咲き、あたり一面に芳香を放っています。
その香りは、懐かしさと安心感を運んでくれるようで、思わず深呼吸をしてしまいました。
金木犀という名前は、樹皮が動物のサイの足に似ていることから「木犀」と呼ばれ、さらにその花の色を「金」に見立てて名づけられたそうです。
実は、白い花を咲かせる銀木犀の変種で、銀木犀よりも香りが強く、葉の先端が丸みを帯びているのが特徴です。
そして、その日は、少し遅れて咲く銀木犀にも出会うことができました。
剪定された枝の間から、白い花が静かに顔をのぞかせていました。
金木犀より控えめな香りながら、どこか凛とした佇まいが印象的で、風に揺れる姿はまるで静かな詩のようです。
葉の先端にはギザギザがあり、厚みのある葉が光を受けて艶やかに輝いていました。
金と銀、ふたつの木犀に出会えた秋の道端。
香りに癒され、心まで軽くなったひとときでした。
訪問看護ステーション野の花は、より一層の質の向上を目指して、ふたつの木犀のように看護とリハビリテーションを提供してまいります。
宜しくお願いいたします。
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